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VIE株式会社(神奈川県鎌倉市、代表取締役:今村 泰彦、以下VIE(ヴィー))は、慶應義塾大学病院内に開設されたインキュベーション施設 慶應義塾大学信濃町リサーチ&インキュベーションセンター(略称「CRIK信濃町」)に東京オフィスを移転し、脳波の臨床応用に向けた研究開発を開始いたします。

東京オフィスの概要

当社はこれまで東京都渋谷に東京オフィスを設置し、事業活動を行ってきました。この度、事業拡大に伴うオフィスの拡充と、臨床応用を見据えた本格的な研究開発を開始するため、東京オフィスの移転を決定しました。CRIK信濃町は慶應義塾大学病院内に新設された研究開発拠点であり、臨床応用と研究が一体となった活動を行いやすい環境となっています。今後は共同研究等の開始に向けた協議を進めてまいります。

CRIK信濃町について

慶應義塾大学信濃町キャンパス2号館の9階に新設された、医療・ヘルスケア分野を中心とした幅広い領域のスタートアップ・大手企業が集い研究開発を行うインキュベーション施設です。CRIKとはCenter for Research and Incubation, Keio Universityの略となっています。

アクセス:

・東京都新宿区信濃町35 慶應義塾大学信濃町キャンパス2号館9階

・信濃町駅(JR総武線)徒歩1分

・国立競技場駅(都営地下鉄大江戸線)徒歩5分

共同研究パートナーを募集

VIEは、最先端技術であるニューロテクノロジーを掛け合わせ、新たな可能性を追求しています。研究企画から共同研究開発、サービス開発、事業実装まで、多岐にわたるフェーズやテーマでの共同研究を歓迎しておりますので気軽にお声がけください。

お問合せフォーム

共同研究事例

当社は、2024年7月15日(月・祝)、中之島美術館で開催されている「開創1150年記念 醍醐寺 国宝展」にて、ニューロミュージックを活用したライブイベント「デジタル曼荼羅アート&ミュージックライブ」を行います。

イベントの概要:醍醐寺 × 慶應SFC supported by VIE「デジタル曼荼羅アート & ミュージックライブ」

慶應義塾大学環境情報学部の藤井進也准教授(VIE株式会社Chief Music Officer)と脇田玲教授によるデジタル曼荼羅アート&ミュージックライブ。醍醐寺の声明と、脳に作用するニューロミュージックが「未体験の音空間」を創造。さらに音を可視化するサイマティクス(※1)や流体シミュレーションの最新技術を活用し、外面世界の音楽と内面世界の脳波から曼荼羅紋様をリアルタイムに描きます。両界曼荼羅に象徴される真言密教の世界観や、我と仏とが一体化する「入我我入」の境地を音と映像で表現します。

■開催日時:2024年7月15日(月・祝)14:00 – 15:30予定(開場 13:30)
■登壇者:藤井進也(慶應義塾大学 環境情報学部 准教授)、脇田玲(慶應義塾大学 環境情報学部 教授)
■会場:大阪中之島美術館 1階ホール
■定員:150名
■参加費:無料

※本展覧会観覧券(利用後の半券可)が必要です。当日、ご提示願います。
※事前申込不要
※イベント特設サイト:https://nakka-art.jp/exhibition-post/daigoji-2024/

(※1)サイマティクスとは
サイマティクス(英: Cymatics)とは、砂や水などの媒質によって物体の固有振動や音を可視化する技術。醍醐寺の声明と脳波に影響を及ぼすニューロミュージックにより水面を振動させることで、音の曼荼羅模様をリアルタイムに描きます。

醍醐寺 国宝展の概要

京都市伏見区に位置する醍醐寺は、平安時代前期の貞観16年(874年)に理源大師聖宝(りげんだいししょうぼう)によって開創されて以来、真言密教の拠点寺院として、歴代の皇族や公家、武家の信仰を集め歴史の表舞台において重要な役割を果たしてきました。醍醐山山上(上醍醐)と山裾(下醍醐)の二つの伽藍からなる醍醐寺は、山の寺としての性格を持ち、国家安泰や祈雨など種々の祈願の場として、また江戸時代初期からは修験道の拠点寺院として発展してきました。本展では、「山の寺 醍醐寺」「密教修法のセンター」「桃山文化の担い手」の三つの章に加えて、醍醐寺の特徴を紹介するコーナー展示「秘法継承」「密教法具一神秘の造形」「修験の寺」「引き継がれる聖宝の教えー顕密兼学の精神」「醒醐寺の近代・現代美術」を設け、醍醐寺に伝わる国宝14件、重要文化財47件を含む約90件の宝物を大阪で初めて大規模にご紹介します。秀吉や北政所が愛した桜にまつわる寺宝も華やかに花を添えるなど、その歴史と美術を展観する貴重な機会となります。

次世代型ウェアラブル脳波計の開発とニューロテクノロジーの社会実装を⾏うVIE株式会社(神奈川県鎌倉市、代表取締役:今村 泰彦、以下VIE(ヴィー))は、⽇本経済新聞社(東京都千代⽥区、代表取締役社⻑:⻑⾕部 剛、以下⽇経)と共催で、京都最古の禅寺「建仁寺」にて、脳が“ととのう”をテーマにした、⾳と静寂、光と影を楽しむサウンドアートナイトイベント「ZEN NIGHT WALK KYOTO」を8⽉2⽇(⾦)〜9⽉22⽇(⽇)の期間開催します。

※イベント公式HP:https://zen.vie.style/

建仁寺夜間拝観「ZEN NIGHT WALK KYOTO」とは

京都は年間5,000万⼈超えの国内外観光客が訪れる国内の⼈気スポットです。その中でも、半数以上の観光客が訪れ、随⼀の繁華街である四条祇園エリアに「建仁寺」は位置し、京都最古の禅寺、歴史と⽂化の宝庫として知られています。
今回は、建仁寺の夜間特別拝観として、脳が“ととのう”ニューロミュージック※を聴きながらの回廊の他、⽇本有数の枯⼭⽔「⼤雄苑」に夏の涼を感じる巨⼤な雲海が出現するインスタレーション、建仁寺の象徴でもある⼩泉淳作画伯の「双⿓図」に現代美術家の脇⽥玲⽒のデジタルアート「⿓⾬図」の共演など、昼間の建仁寺とは違う、幻想的でマインドフルな体験を提供します。

※ニューロミュージックとは、「脳波のある帯域を増強・減衰するためにデザインされた⾳楽」であり、聴取することで、脳波への影響が科学的に実証された⾳楽です。⼈間の精神・⾝体に影響することを⽬的に作曲され、「集中」「リラックス」などの効⽤があります。

〈建仁寺内務部⻑浅野俊道⽒よりコメント〉

建仁寺は800年以上仏法を伝承する場として存在しており、本坊内にある庭園や絵画には仏教の教えが表現されております。本イベントは現代の先端技術を利⽤し庭園や絵画に込められた意味や想いを⾒て、聞いて、⾝体で感じていただける体験型の⽂化事業と思っております。願わくばご参加されますことで、禅が⼤事にする「⼼」と向き合い、学び、育み、より豊かになっていただきたいです。

◆⾒どころ

 

「⾳回廊-ニューロミュージック」

脳科学スタートアップVIEが開発する科学的に実証された脳をととのえる⾳楽「ニューロミュージック」を各所に配置。⾳楽を聴きながら回廊を巡り、アート・インスタレーションを拝観することでマインドフルな状態へ導きます。

 

「⼤雄苑-蒼海」(上図⑧ イメージ図)

⽇本を代表する枯⼭⽔「⼤雄苑」に、⼤規模な雲海が出現。夏の夜に、涼を感じ、ほのかな光と影に⼼奪われ、脳が「ととのう」ニューロミュージックを聴きながら、静かな時間をすごします。

 

「双⿓図 – 脇⽥ 玲 ⿓⾬図」(上図⑨ イメージ図)

最新技術を使ったプロジェクションアート 建仁寺の象徴である⼩泉淳作「双⿓図」に、現代アーティストであり、慶應義塾⼤学の教授でもある脇⽥玲が、最新の流体シミュレーション技術を使ってエネルギーの流れを可視化するプロジェクションアートの共演。仏法の守護神である⿓のエネルギーを感じる体験をお楽しみいただけます。

脇⽥玲プロフィール

⽬の前にありながらも知覚できない⼒を可視化/可聴化/物質化することで、世界の⾒⽅を更新する作品をつくっている。主な展⽰に「アランとキースのために」(中村キース・ヘリング美術館, 2022)、⾳楽家⼩室哲哉との8K映像⾳響インスタレーション(Ars Electronica Festival, 2016)およびライブ・パフォーマンス(MUTEK / RedBull Music Festival, 2017)、⽇産LEAFと⼀体化した映像作品「NEW SYNERGETICS – NISSAN LEAF X AKIRA WAKITA」(NISSAN CROSSING, 2017)などがある。慶應義塾⼤学環境情報学部教授。博⼠(政策・メディア)。

◆建仁寺夜間拝観「ZEN NIGHT WALK KYOTO」概要

■開催期間:2024年8⽉2⽇ – 2024年 9⽉22⽇※⼀部⽇程については、販売を実施しておりません。
■開場時間:19:00-21:30(受付締切21:00)
■チケット価格:⼤⼈ 2,200円(税込)、⼩⼈(12才以下)1,100円(税込)
■チケット販売先:https://zen.vie.style/
■場所:大本⼭建仁寺
■主催:VIE、⽇本経済新聞社
■特別協⼒:⼤本⼭建仁寺
■後援:京都市観光協会
■協⼒:東海旅客鉄道 、d&b audiotechnik、いけうち、カンバス、⼀般社団法⼈MUTEK、ETERNAL Art Space

◆JR東海「そうだ 京都、⾏こう。」概要

東海旅客鉄道株式会社(以下、JR 東海)では、2024 年 5 ⽉ 22 ⽇(⽔)より「京都がくれる癒し」をテーマにキャンペーンに連動した期間限定の特別プランをご⽤意しております。キャンペーンに連動したEX 特別席&観覧券プランでは、通常⽴ち⼊る事ができないお部屋(⽅丈)に設置したEX 特別席(畳、座布団)をご⽤意。プラン申込者限定貸切鑑賞や休憩スペースをご利⽤いただけます。

<プラン概要>

■実施期間:8⽉2⽇(⾦) – 9⽉22⽇(⽇・祝)19:00-21:30(受付締切21:00)※⼀部⽇程については、販売を実施しておりません。
■実施場所:建仁寺
■プラン内容・旅⾏代⾦:
・EX 特別席&観覧券プラン 2,700 円 ※EX 旅先予約での価格
・通常観覧券プラン 2,200 円 ※EX 旅先予約での価格
■特設サイトURL
・「京都がくれる癒し」編 特設 HP:https://souda-kyoto.jp/other/summer2024/
・「ZEN NIGHT WALK KYOTO」商品ページ:https://ec.travel.jr-central.co.jp/tp/optionalFacilities/Z000233/plans
「そうだ 京都、⾏こう。30周年」特設 HP:https://souda-kyoto.jp/other/30th/

Licaxxxによるニューロミュージック楽曲提供。「ZEN NIGHT WALK KYOTO」展⽰コラボの他、脳が”ととのう”プレイリストをVIE Tunesにて無料配信!

「ZEN NIGHT WALK KYOTO」では、スペシャルコラボとしてLicaxxxさんが制作したニューロミュージックの楽曲を展⽰内で公開します。さらに、ニューロミュージックを提供するアプリ、「VIE Tunes」でもコラボ楽曲を無料配信します。プライベートでも、⾳を⼼や体をととのえるために取り⼊れることを⼤事にしている彼⼥の、”ととのう”トラックをぜひお楽しみください。

◆VIE Tunes

「ニューロミュージック」をアプリで提供。直感的なスライダー機能により、「現在の状態」と「なりたい状態」を選択すると、⾳楽が最適な脳状態へ誘導します。様々なアーティストが制作したニューロミュージックを配信します。

■対応OS:iOS / Android
■製品URL:https://vie.style/pages/vie-tunes
■参考(ニューロミュージックとは):https://vie.style/blogs/magazine/infographic

次世代型ウェアラブル脳波計の開発とニューロテクノロジーの社会実装を行うVIE株式会社(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役:今村 泰彦)と、JOYSOUNDを展開する株式会社エクシング(本社:名古屋市瑞穂区、代表取締役社長:水谷 靖)は、「ガンマ波」をカラオケに融合させた新しいカラオケ体験「ガンマ波カラオケ(※商標・特許出願中)」を共同開発し、2024年7月5日(金)より全国に向けて配信を開始します。

共同研究の概要

この「ガンマ波カラオケ」は、視覚や意識に関連する30Hz以上の脳波である「ガンマ波」を活用し、カラオケ本来の楽しさをそのままに、現代の高齢化社会が抱える課題に寄り添う革新的な取り組みです。「ガンマ波」を通じて、楽しく歌って脳を刺激し、高齢社会の課題解決に寄与する音楽エンターテインメントを提供することを目指しています。

 

特設サイト:https://gamma.vie.style/

ガンマ波とは?

「ガンマ波」は、ヒトが記憶や思考をしている時に現れる30Hz以上の脳波です。最新の研究により、ガンマ波の音を聴かせることで、マウスの認知機能が改善された研究結果(※1)や、ヒトを対象とした臨床試験で認知機能悪化の抑制や脳萎縮の抑制を示唆する結果(※2)が得られています。

(※1)出典 Cell. 2019 Apr 4;177(2):256-271.e22, Nature. 2016 Dec 7;540(7632):230-235.
(※2)出典 PLoS One. 2022 Dec 1;17(12):e0278412.

VIE社によるガンマ波の取り組み

VIE社の研究では、40Hzのガンマ周波数の音楽(ガンマミュージック)が聴覚定常状態応答(ASSR)を誘発するかどうかを調査しました。ガンマミュージックは、ドラム、ベース、キーボードの音を含み、それぞれが40Hzの振動を持っています。
研究結果は、ガンマミュージックがASSRを効果的に誘発し、従来の40Hz刺激よりも快適で自然な聴取体験を提供することを示しました。

※研究の詳細:Yokota, Y., Tanaka, K., Ming, C., Naruse, Y., Imamura, Y., & Fujii, S. (2023). Gamma Music: A New Acoustic Stimulus for Gamma-frequency Auditory Steady-State Response. Frontiers, 2024-01.

楽曲ラインナップ

配信として、幅広い世代に人気のBEGIN「島人ぬ宝」や、シニア層に人気の高い川中美幸「二輪草」を含む全30曲が用意されています。

曲名/アーティスト名
島人ぬ宝/BEGIN
涙そうそう/夏川りみ
北の旅人/石原裕次郎
二輪草/川中美幸
舟唄/八代亜紀
珍島物語/天童よしみ
千の風になって/秋川雅史
氷雨/日野美歌
バス・ストップ/平浩二
吾亦紅/すぎもとまさと
あゝ人生に涙あり/里見浩太朗・横内正
娘よ/芦屋雁之助
星降る街角/敏いとうとハッピー&ブルー
男の背中/増位山太志郎
ふりむかないで/ハニー・ナイツ
硝子坂/高田みづえ
十九の春/田端義夫
孫/大泉逸郎
紅い花/ちあきなおみ
明日の詩/杉良太郎
津軽海峡・冬景色/石川さゆり
真夏の果実/サザンオールスターズ
また逢う日まで/尾崎紀世彦
白いブランコ/ビリー・バンバン
ひこうき雲/松任谷由実
早春賦/芹洋子
大きな古時計/唱歌
みかんの花咲く丘/川田正子
故郷(ふるさと)/東京放送児童合唱団
想い出の渚/ザ・ワイルド・ワンズ

株式会社エクシングについて

株式会社エクシングは、音楽エンターテインメントのリーディングカンパニーであり、業界最多となる36万曲以上(2024年6月現在)の楽曲を誇る業務用通信カラオケJOYSOUNDを全国で展開しています。最新機種「JOYSOUND X1」をフラグシップモデルとし、音質や採点などのカラオケの基本機能を強化するとともに、空間と空間、人と人をつなぐ次世代のエンターテインメント体験を提供しています。また、企業との共創によって進化し続けるプラットフォーム「X PARK」を展開し、新たなエンターテインメント空間の価値創造を目指しています。

会社名     :株式会社エクシング
代表取締役社長 :水谷 靖
所在地     :名古屋市瑞穂区
URL      :http://www.xing.co.jp

VIE株式会社(神奈川県鎌倉市、代表取締役:今村 泰彦、以下VIE(ヴィー))は、ニューロテクノロジーを利用した視力回復訓練技術を開発することに成功し、詳細な結果が学術雑誌「Frontiers in Neuroergonomics」に掲載されましたのでお知らせします。

⚫︎ 視力には末梢性(眼球・網膜レベル)だけでなく、中枢性(脳の処理レベル)のものがあり、近視・老眼でも中枢性の視力を「知覚学習」と呼ばれる訓練により、ある程度上げられることが分かっています。※1
⚫︎ しかしながら、効果が出るまでに大量の訓練回数と期間が必要で、普及するには課題がありました。一方、訓練前における脳の感覚野で観察される「α波」という脳波の周波数成分の強さと訓練の効率の関係が示唆されてきています※2が、視力回復に関しては直接的な研究が存在しなかったという状況でした。
⚫︎ 今回、ウェアラブル脳波計を使ったニューロフィードバック(NF)により視覚野付近のα波を増やした状態にすることで、30分程度の知覚学習(視力回復)訓練を1週間に2回、2週間で全4回のセッションという極めて短いトレーニング期間でも、視力向上効果がみられるかを検証しました。
⚫︎ 実験前後での視力(小数視力)検査の結果を主要評価指標と項目とした結果、NF群のみで訓練2週目、向上した視力の安定した固着効果(訓練効果が直後だけではなく、翌日以降も維持される)が見られました。比較用のコントロール群として、同じ量の知覚学習の訓練を行うがニューロフィードバックを行わない条件を設定しています。
⚫︎ NF群では、2週間で小数視力で平均0.16の向上が観察され、これは過去の研究における2か月間かけて45分×8日間訓練を行う※3のと同等の効果でした。また、より強いα波を訓練時に出せていた参加者は、次回の測定でより高い視力回復効果を維持していました。
⚫︎ 以上のことから、α波を増強した知覚学習により、効果の固着を高め、短期間の訓練でも視力改善効果を得られることが示唆されました。この成果を応用し、知覚学習とウェアラブル脳波計によるNFを組み合わせることで、多くのユーザーが気軽に視力向上の訓練を行える方法が普及することが期待されます。
⚫︎今後、本研究成果に基づく自宅等での視力訓練のニーズに応える事業を開発・展開予定で、事業パートナーを募集します。

※1: Durrie, D., & McMinn, P. S. (2007). Computer-based primary visual cortex training for treatment of low myopia and early presbyopia. Transactions of the American Ophthalmological Society, 105, 132.
※2: Brickwedde, M., Krüger, M. C., & Dinse, H. R. (2019). Somatosensory alpha oscillations gate perceptual learning efficiency. Nature communications, 10(1), 263.
※3: Camilleri, R., Pavan, A., Ghin, F., Battaglini, L., & Campana, G. (2014). Improvement of uncorrected visual acuity and contrast sensitivity with perceptual learning and transcranial random noise stimulation in individuals with mild myopia. Frontiers in psychology, 5, 110977.

論文情報

Chang, M., Suzuki, S., Kurose, T., & Ibaraki, T. (2024). Pretraining alpha rhythm enhancement by neurofeedback facilitates short-term perceptual learning and improves visual acuity by facilitated consolidation. Frontiers in Neuroergonomics, 5, 1399578.

ニューロテクノロジーによる視力回復訓練の概要

近視や加齢に伴う視力(VA: Visual Acuity)の低下は多くの人々にとって日常生活に支障をもたらす問題ですが、その回復は難しく、メガネなどの補綴器具を用いるか、外科手術などの侵襲的なアプローチによる対策しかありません。近年新しい視力回復技術として、知覚訓練による脳の視覚系の可塑性に基づいた学習(知覚学習)が注目され、中枢性の視力の視覚機能を改善可能であることが報告されています。

知覚学習の中でもガボールパッチ(GP: Gabor Patch)が、視覚機能を強化するためのツールとして頻繁に使われますが、課題自体が単調で苦痛であると共に、効果が出るまでに大量の訓練回数と期間が必要で、ユーザーに普及するには課題があります。知覚学習を促進する手段としてニューロフィードバック(NF: neurofeedback)によって訓練前の感覚野におけるα波の強さを上げることが有効であると示唆されていましたが、視力回復にNFが貢献することを示す研究は無く、また仮に有効でも多くの人々がNFを日常生活で利用するには簡易なプロトコルを設計する必要がありました。

そこで、我々は、手軽に使えるウェアラブル脳波計(VIE Zone)を用いたニューロフィードバックおよび視力回復プログラムを開発し、日本在住の近視の方を対象に1回あたり30分程度のGP訓練を1週間に2回、2週間で全4回のセッションという極めて短いトレーニング期間でも、NFを行うことで視力向上効果がみられるかの検証試験を行いました。なお、主要評価項目は、視力検査でおなじみのランドルト環を用いた小数視力の変化量でした。

試験はランダム化、単盲検で、コントロール条件はGP訓練をNF群と全く同じスケジュール・量で行ってもらいましたが、訓練の直前のニューロフィードバック時に、ただ動画を見てもらう条件でした(コントロール条件の方が動画を見る時間とNF群がα波を増やす訓練を行う時間は同じ。)。

結果の概要

NFでα波を上げることを訓練した群では実際にα波をよりたくさん出せるようになり、コントロール群では見られなかったコントラスト感度(CS: contrast sensitivity)の向上が4回目の訓練時に見られました。

またNF群のみで、安定したVAの向上の固着効果(前回の訓練効果が維持される)が3回目と4回目の訓練時に観察されました。最終4回目の訓練開始時の視力検査の結果は、初回の視力と比較すると小数視力で0.16向上しており、これは過去の研究の45分×8日(2か月かけて実施)の訓練と同等の効果が得られたことになります。

より強いアルファ波を3回目の訓練時に出していた被験者は、4回目の訓練開始時により高い視力回復効果が観察されました。

以上のことから、α波を増強することで、その後の知覚学習の固着を強め、短期間のGP訓練でも視力回復効果を得られることが示唆されました。知覚学習とウェアラブル脳波計によるNFを組み合わせることで、多くのユーザーが気軽に視力回復の訓練を行える方法が普及されることが期待される結果です。

今後について

本研究成果に基づく自宅等での視力訓練のニーズに応える事業を開発・展開予定です。VIE社単独だけでなく、こうしたデジタルやニューロテクノロジーを利用したヘルスケアビジネスに共に挑戦する事業パートナーを募集します。詳細はお問い合わせください。(お問合せ先: info@vie.style)

昨年12月にiOSでローンチした、脳波に作用する音楽「ニューロミュージック」で最適な脳状態へ導く脳チューニング音楽アプリ「VIE Tunes(ヴィー チューンズ)」のAndroid版をローンチしたことをお知らせします。

 

脳チューニング音楽アプリ「VIE Tunes(ヴィー チューンズ)」とは

「VIE Tunes(ヴィー チューンズ)」は、ユーザーが「現在の状態」と「なりたい状態」をスライダーで選択すると、脳に作用する音楽「ニューロミュージック」が最適な脳状態へ誘導する脳チューニング音楽アプリです。アプリ内では「集中」「リラックス」「熟睡」などの状態をターゲットに、様々なアーティストが制作したニューロミュージックを聴くことができます。

昨年12月にiOSでローンチされ、発売から約1ヶ月で2万ダウンロードを突破し、現在も世界中のユーザーに利用されています。

ユーザーの意見をもとにしたアプリのアップデートも定期的に行われており、これまで睡眠前に有効的なタイマー機能、「読書」や「サウナ」といったシーン別での曲の選択機能などが追加されました。

 

ニューロミュージックとは

ニューロミュージックとは、ユーザーのなりたい感情や気分に合わせて導いてくれるよう設計された、脳に影響を与えることが科学的に証明された音楽です。

ニューロミュージックは、シータ波やガンマ波などの、ある特定の活動を増減できるように制作されています。これにより、「VIE Tunes(ヴィー チューンズ)」のユーザーが「リラックス」や「集中」といった、なりたい状態を選択するだけで、その状態へ脳を導いてくれる音楽を提供することが可能になっています。

詳細 :「ニューロミュージックとは?ご利用ガイド」

次世代型ウェアラブル脳波計の開発とニューロテクノロジーの社会実装を行うVIE株式会社は、法人・研究機関の研究者・事業開発担当者向けに、脳神経科学の社会実装に向けて各種産業・研究領域とのパートナーシップを強化するイベント「VIE Lab Meet up」を定期開催しています。

本イベントでは最新の研究動向・社会実装の事例を共有しながら、パートナー機関同士で知見を深め合い、先進的な事業・サービスを共創することを目指します。

第8回の今回は、約1周年となる本活動の振り返りとして、直近1年間の事業成果をご紹介させていただきます。日本総合研究所、東京医科歯科大学、東和薬品、国立がん研究センター、リコー、ポーラ化成工業、KDDIとの取り組みから、様々なテーマをご紹介できればと思いますので、同業界・関連テーマに興味をお持ちの方はご参加いただければ幸いです。

■想定する参加者

以下の皆様を想定しています。

・新規事業・新規サービス開発を行う企業担当者
・非侵襲で中枢神経系の計測・介入研究に従事する研究者
・音楽やビジュアライゼーションを通じて表現を行うアーティスト

■イベント概要

◯テーマ:Vie Lab All:Project Update 共同パートナーとの直近1年間の成果紹介
◯実施日時:2024/4/26(金)17:00-18:00
◯実施形式:オンライン
◯参加費:無料
◯タイムスケジュール
 17:00-17:05 :オープニング
 17:05-17:30 :VIE社講演 事業成果発表
 17:30-17:50 :特別講演「イヤホン型脳波計測装置を用いたニューロフィードバックが金融意思決定バイアスに与える影響に関する研究成果(日本総合研究所 西下様)」
 17:50-18:00 :VIE会社紹介、クロージング

■登壇者プロフィール

VIE株式会社 Chief Neurotechnology Officer 茨木 拓也

1988年東京都に生まれ。早稲田大学文学部心理学科卒。東京大学大学院 医学系研究科 医科学修士課程(脳神経医学専攻)修了(MMedSc)。同・医学博士課程を中退後、2014年4月にNTTデータ経営研究所に入社。総務省「次世代人工知能社会実装WG」構成員(2017年、第六回)。早稲田大学商学部招聘講師(2018年)。国際会議「脳科学の事業応用」第一回実行委員長(2019年9月)。慶應義塾大学医学部訪問研究員(2021)。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属 教養教育高度化機構 非常勤講師(2021)。東京大学計数工学科 非常勤講師(2022)。

■特別講演者プロフィール

株式会社日本総合研究所 アナリスト 西下 慧

2016年日本総合研究所に入社。2021年よりブレインテックに関する調査・技術検証に従事。

研究論文 西下慧, 村越まひる, 茨木拓也, イヤホン型脳波計測装置を用いたニューロフィードバックが金融意思決定バイアスに与える影響, 情報処理学会研究報告, vol. 2023-UBI-80, No.13 pp.1-8, 2023

■参加登録方法

2024年4月24日(水)18:00までに、以下URLより参加登録ください。
https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_ITa17JReQrKf5-NAWwjJ6Q

 

■今後の開催テーマ

開催予定については当社ホームページにてお知らせします。

日経ビジネス (2024年3月22日)で、日本国内でイヤホン型脳波計を提供する企業としてVIEを取り上げいただき、当社執行役員の茨木拓也のコメントが掲載されました。

掲載記事 (※有料記事) :イーロン・マスク氏、ヒトの脳に超小型装置 「盗み聞き」リスクも

ニューロテクノロジーを通じて味わい深い人生を届けることを目指すVIE株式会社(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役CEO:今村泰彦、以下「VIE」)は、大塚ホールディングス株式会社、株式会社カヤック、大正製薬株式会社、東和薬品株式会社、PE&HR株式会社(SocialEntrepreneur3投資事業有限責任組合、及びSocialEntrepreneur4投資事業有限責任組合)、株式会社村田製作所等からの出資と金融機関からの借入により、SeriesA1ラウンドで3.05億円の資金調達を実施しました。

Elon Musk氏のNeuralinkがヒトに対する臨床試験を開始、Appleがイヤホンから脳波を取得できる特許を申請するなど、脳波の利活用を中心にニューロテクノロジーの社会実装は加速度を増して進んでいます。VIEは世界でも例のないtoC向け簡易型脳波計の開発・提供とその研究開発の成果に基づき、各業界の社会課題を解決することを目指して、自社プロダクトの開発と各業界企業との共同事業を進めてきました。

調達した資金は、より一層の社会実装を進めるべく、既に国内外で利用されているtoC向けプロダクトの更なるグロース及び医療を含むパイプラインの研究開発加速に活用します。

 

VIEの事業とプロダクト

 

VIEはイヤホン型脳波計「VIE Zone」、「VIE Chill」を一般消費者向けに開発・提供しており、2023年12月にローンチした脳波音楽アプリ「Vie Tunes (ヴィーチューンズ) – 脳をチューニングする音楽アプリ」はリリースから約3か月で4万ダウンロードを突破するなど、toCプロダクトの開発・提供を行っております。

また、ヘルスケア・医療におけるアンメット・ニーズを解決する1つの手段として、領域によっては脳波を含む脳情報が有用性を持つことが指摘されており、当社も疾患・機能毎に製薬会社・大学病院・研究機関との共同研究・共同事業を進めております。

 

資金の使途と今後の展望

 

調達資金は、toCプロダクトの更なる市場普及を目指したハードウェアを含む開発、及びヘルスケア・医療パイプラインの研究開発の加速に活用します。具体的には、採用による研究・事業開発体制の強化、技術シーズ創出・ハードウェア開発のための研究投資に使用します。
本年以降は自社プロダクトだけでなく、共同事業から生まれた各業界に特化したプロダクトのリリースが始まります。これからも複雑化する社会課題に応えられるよう、更なる研究開発・事業開発を進めてまいります。

 

引受先からのコメント(※五十音順)

 

<大塚ホールディングス株式会社 事業開発部 漆原良一様>
世界に先行するVIE社の技術力に注目し、今回の出資を決定しました。
VIE社と我々が実現したい未来のライフスタイルの方向性は同じであり、今後の発展に期待しています。
我々の目的は、医療貢献を主眼として、音波と脳波の相関関係の評価による脳機能の解明であり、また、究極には宇宙時代を見据えた生体信号の確認方法としてのウェアラブル機器の開発です。
VIE社には、第一段階として、簡易脳波計の開発と脳波取得の協力をお願いしています。

<株式会社カヤック 代表取締役 柳澤大輔様>
ブレインテックという今後成長可能性のある分野における有望な企業であるVIE社へ、カヤックCVCからの出資を決めました。カヤックCVCでは「面白法人」というVisionに共感する仲間を増やし、社会を面白くするための社会的インパクトを強化することを目的としており、VIE社の技術力がブレインテックの分野で社会を面白くする可能性を秘めていると期待しています。VIE社と共に多様で魅力的な社会の実現に貢献できることを楽しみにしています。

<大正製薬株式会社 フロンティア・リサーチ・センター 西本伸一様>
ニューロテクノロジーを基盤としたVIE株式会社の挑戦が、健康意識の高まりから持続的な成長が見込まれるヘルスケア市場に対して、新しい切り口のソリューション提供に繋がるものと期待しています。当社はVIE株式会社のビジョン、技術力、行動力を高く評価しており、本ラウンドでご支援できることを大変光栄に思います。

<東和薬品株式会社 代表取締役社長 吉田逸郎様>
東和薬品では「人々の健康に貢献するこころの笑顔を大切にする」という企業理念のもと、「いつの時代も世の中や地域社会に必要とされる企業」を目指して、新たな健康関連事業の創出と社会課題の解決に取り組んでおります。
このたび、VIE 社が掲げる「 Live Connected, Feel the Life~ 」というミッションや、ニューロテクノロジーとエンターテイメント を通じて価値やプロダクトを創造することで、ウェルビーイングに貢献する姿勢に共感し、東和薬品が目指す社会を実現するパートナーとしてともに歩んでいくことを期待しております。

<PE&HR株式会社(SocialEntrepreneur3投資事業有限責任組合、SocialEntrepreneur4投資事業有限責任組合) 代表取締役 山本亮二郎様>
VIEへの投資は3ファンドで2回目です。ちなみに、複数ファンドでの投資で負けたことはありません。初回は2016年12月でした。当時は耳が痛くならないヘッドホンの製造販売会社で、そこから最先端のブレインテック企業への道のりは、格好良い時もありますが、失笑や苦笑、時には怒りも?!の連続だったかもしれません。これほどの進化を遂げたのですから、それもそのはずです。これからも、想像もできない遥か先まで、みっともなくのたうち回りながら、皆で力を合わせてかっ飛ばしてください。見守ります。

<株式会社村田製作所 技術・事業開発本部 新規事業推進部 部長 野﨑道則様>
この度、VIE社の本取り組みに出資させていただく運びとなりました。村田製作所は、エレクトロニクス業界において、時代の変化に合わせて継続的に価値を提供してきました。本パートナーシップによるVIE社との技術連携を通じて、脳科学を活用したニューロテクノロジーの社会実装が加速することに貢献していきます。

 

代表取締役CEO 今村泰彦コメント

 

ニューロテクノロジーは、21世紀の最大市場になるべく急成長を続けており、心身の健康、多様性受容社会の構築に大きな役割を果たすと期待されます。
「味わい深い人生を。- Live Connected, Feel the Life」を社是とする当社は、感性に満ちた豊かな社会をつくることを目指し、ニューロテクノロジーの社会実装をミッションに、「VIE Tunes (ヴィーチューンズ) – 脳をチューニングする音楽アプリ」「VIE Tunes Pro (ヴィーチューンズプロ) – 脳をチューニングする脳波イヤホン」をリリースし、成長を続けております。
この度、日本から世界のリーディングカンパニーを目指す当社の挑戦に呼応し、さらなる成長をともにしてくれる強力な株主を迎えることができました。
新たな株主の皆様とともに、研究開発体制をより強化し、多様な産業での質の高いニューロテクノロジーの社会実装、ウェルビーイングへの貢献、医療応用に取り組んでまいります。
同時に当社では、社会実装をともにするパートナー企業、一緒に世界に挑む仲間、サイエンティスト、エンジニア、ビジネスディベロップメント、メディカルドクター等を募集いたします。
引き続き、ご支援をよろしくお願いします。

VIE株式会社採用ページ

次世代型ウェアラブル脳波計「VIE Zone」が、手軽に脳波を計測できる革新的なデバイスとしてメタバース総研に掲載されました。

脳チューニング音楽アプリ「VIE Tunes」も注目を集め、世界中のユーザーに広く体験されています。詳細は記事をご確認ください。

 

・掲載記事

https://metaversesouken.com/metaverse/ai-service-company-2/#VIEVIE_ZONEChillAI

・メタバース総研

https://metaversesouken.com/