News

2024.11.18

東和薬品とVIE、ブレインテックを活用して懐メロで記憶想起トレーニング「うたメモリー」をMakuakeにて販売開始

ブレインテックを活用した「記憶と音楽」に関する共同開発を進める東和薬品、VIE、NTTデータ経営研究所による研究成果を反映

次世代型ウェアラブル脳波計の開発とニューロテクノロジーの社会実装を行うVIE株式会社(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役:今村 泰彦、以下、VIE(ヴィー)」は、東和薬品株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役社長:吉田逸郎)と株式会社NTTデータ経営研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山口 重樹 以下、NTTデータ経営研究所)とともに、ブレインテックを活用した記憶想起に関する共同開発を進めております。そしてこの度、その第一歩となる記憶想起トレーニング「うたメモリー」の販売を、2024年11月18日(月)より、クラウドファンディングMakuakeにて開始することをお知らせします。

今後も、東和薬品とVIEのサービス「うたメモリー」の事業展開と並行して、3社は、ニューロテクノロジーと音楽の力で分野を超えたパートナーシップで新しい価値を生み出してゆくことを目指します。

懐メロ記憶想起トレーニング「うたメモリー」について

うたメモリーは、従来の医薬品事業に加え、より幅広いヘルスケアサービスの創出を目指す東和薬品と、イヤホン型脳波計デバイスを開発しているVIE、さらにニューロテクノロジー分野の事業開発を専門に手掛け豊富な実績を持つNTTデータ経営研究所、3社の共同研究開発プロジェクトの成果を利用して提供されるサービスです。

本サービスでは、脳波イヤホンを用いて自分の記憶を呼び覚ます”懐かしさ”を読み取り、AIが分析しパーソナライズされたプレイリストを作成します。懐かしい曲が聴き放題で、ユーザーの記憶を呼び覚まします。同梱のメモリートラベルノートには懐かしい曲を聴いて思い出した記憶を綴ります。


懐メロ記憶想起トレーニング「うたメモリー」
懐メロ記憶想起トレーニング「うたメモリー」

使用方法

  1. ステップ1:
    脳波イヤホンで懐かしさを解析する。
    イヤホンに脳波センサーを搭載。ユーザーの懐かしさを読み取ります。
  2. ステップ2:
    アプリで懐かしい音楽を聴く。懐かしい曲が満載。おすすめのプレイリストも充実しています。データに基づいてAIが、ユーザーが懐かしいと感じそうな曲をレコメンドします。

 ※iOS専用のアプリとなります。
※Apple Musicと連携しています。ご利用には別途Apple Musicの契約が必要です。

  1. ステップ3:
    メモリートラベルノートを作成する。懐かしい音楽を聴いて思い出に浸り、思い出の写真などを探して思い出したことをノートに綴ります。家族と思い出を共有するコミュニケーションが生まれ、昔話で盛り上がります。
  2. ステップ4:
    記憶テストをする。
  3. ステップ5:
    うたメモリーコミュニティに参加する。定期的に「うたメモリー」オフ会の開催を予定しています。作成したノートを持参して、音楽と思い出を語り合い、昔話で盛り上がりましょう。

 

Makuake応援購入の詳細

うたメモリー特設サイト:https://www.makuake.com/project/uta_memory/

共同研究の成果

懐かしい音楽を聴くことは、これまで記憶を呼び覚まし、幸福感(well-being)の向上に寄与する可能性が報告されており、高齢者ケアの援助としての応用が考えられてきました。一方で、懐かしい音楽は個人によって異なり、実際に医療や介護の現場で用いるには高いハードルがあります。

本研究により、個々の「懐かしさ」を感じやすい音楽を自動的に選定する技術が開発されました。この技術はうたメモリーに用いられており、音楽に対する懐かしさの評価、音楽の特徴、そして音楽を聞いている際の脳波データをもとに、各個人に合わせた懐かしい曲を選び出します。

実験では、若者と高齢者を対象に、それぞれの懐かしいに似ている曲から選曲されるプレイリストと、似ていない曲から選曲されるプレイリストを聞き、音楽聴取時の「懐かしさ」「幸福度」「記憶の鮮明さ」を評価しました。その結果、似ている曲から選曲されるプレイリストを聞いたグループでは、似ていない曲から選曲されるプレイリストを聞いたグループと比較して、懐かしさ、幸福度、記憶の鮮明度が有意に高いことが確認されました。この研究により、世代を問わず、懐かしい曲を聞くことが人々に懐かしさと幸福感をもたらし、記憶を鮮明に呼び覚ます効果があることが明らかになりました。本結果は、国際学会「The Neurosciences and Music」にて発表しています。

1. 榊原佑奈, 島田早織, 楠富智太, 惠谷隆英, 今村泰彦, 藤井進也, 茨木拓也(2023). 脳波と楽曲特徴により懐かしさ喚起を最大化する 個人最適化自動選曲アルゴリズムが 自伝的記憶の再生に及ぼす効果. 認知症予防学会. 2023年9月(査読有)

2. Sakakibara, Y., Ibaraki, T., Kusutomi, T., Etani, T., Shimada, S., Naruse, Y., Imamura, Y., Fujii, S. Examining the effects of a closed-loop nostalgia brain-music interface for well-being and memory retrieval in both young and elderly people, The Neurosciences and Music VIII, Helsinki, Finland, 2024/6/13-16.

3. Sakakibara, Y., Kusutomi, T., Kondoh, S., Etani, T., Shimada, S., Imamura, Y., … & Ibaraki, T. (2024). A Nostalgia Brain-Music Interface for Enhancing Nostalgia, Well-Being, and Memory Vividness in Young and Elderly Individuals. bioRxiv, 2024-10.

うたメモリープレイリストの効果

Back

News Top