2026.01.27
Research
VIE、イヤホン型脳波計による「鳥肌が立つ音楽」選曲に関する研究成果を発表
脳波に基づく音楽快感の個人最適化に関する研究が 国際学術誌 iScience(Cell姉妹誌)に掲載
VIE株式会社は、慶應義塾大学 環境情報学部 准教授/VIE株式会社 CMOの藤井進也氏と、同大学 環境情報学部 訪問研究員/日本学術振興会特別研究員PDの近藤聡太郎氏を中心とする研究グループとともに、音楽聴取中に生じる「鳥肌が立つような強い快感(以下、鳥肌感)」を高める脳波選曲に関する研究成果を発表しました。
本研究では、VIEが開発して販売しているイヤホン型脳波計を用いて音楽聴取中の脳波を計測し、個人ごとの快感反応に基づいて楽曲を選択する手法を検証しました。その結果、脳波に基づいて生成されたプレイリストが、主観的な快感評価および鳥肌感の発生において、実際に音楽体験を高めることが示されました。本研究成果は、2026年1月5日に国際学術誌 iScience(Cell姉妹誌)に掲載されました。
論文情報:
Kondoh, S., Etani, T., Sakakibara, Y., Naruse, Y., Imamura, Y., Ibaraki, T., & Fujii, S. (2026). A chill brain–music interface for enhancing music chills with personalized playlists.iScience.
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2589004225027695
研究の概要
音楽を聴いたときに生じる「鳥肌が立つような感覚」は、強い感動や快感と結びついた主観的な体験として知られています。一方で、どの楽曲で鳥肌感が生じるかは個人差が大きく、同じ音楽であっても反応は人によって異なります。このため、個人の感性に即した音楽体験をどのように実現するかが、音楽科学やニューロサイエンスの分野で重要な課題となってきました。
本研究では、音楽聴取中の脳波に着目し、個人ごとの快感反応に基づいて音楽体験を最適化できるかを検証しました。イヤホン型脳波計で音楽聴取中の脳波を計測し、その情報と楽曲の音響的特徴量を組み合わせることで、快感が高まると予測される楽曲を選曲し、プレイリストとして提示する仕組みを構築しました。
実験の結果、脳波に基づいて選曲されたプレイリストは、ランダムに選ばれた楽曲などと比較して、鳥肌感の発生頻度および主観的な快感評価のいずれも高い値を示しました。脳波という生体信号を用いることで、個人がより強く感動する音楽体験を引き出せる可能性が示されています。
研究用途に最適な脳波計「VIE EEG Headphone」
本研究ではイヤホン型脳波計を用いて実験を行いましたが、VIEでは現在、脳科学研究・実証研究・R&D用途に幅広く活用いただける、ヘッドホン一体型の高精度EEGデバイス「VIE EEG Headphone」も提供しています。
研究開発や共同研究をご検討の皆様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
製品詳細: