Vision
私たちが目指すのは、脳波を軸とした脳科学のヘルスケア・ライフサイエンス分野での社会実装、とりわけ未病段階からのケアやメンタルヘルスをはじめとした精神・神経関連疾患におけるパーソナライズドされたソリューション(個別化医療/プレシジョンメディシンなどと呼ばれます)の実現です。
現代社会では個別化医療のニーズはますます高まっています(2033年市場規模は20,780億米ドル、2024-2032 CAGR 10.8%と予想*1)。個別化医療のニーズに伴い新たなバイオマーカー創出の重要性も高まっています。既にがん領域では、コンパニオン診断薬に基づきより個人の特徴(ヘテロタイプ)に合わせた診断、治療選択が可能になってきています。
一方、精神・神経関連領域(疼痛など)では客観的な診断・薬効評価指標が確立されていることが少なく、医療従事者が患者さんやそのご家族に客観的なエビデンスに基づく説明ができるという観点からも、当該領域での個別化医療の実現が求められています。
ニューロテクノロジーの中でも脳波は今後の利活用が期待されています*2。ニューロテクノロジーのような最先端技術を安全にかつ堅牢なビジネスモデルとして社会実装すること自体も弊社の挑戦であります。
出典1: https://www.fortunebusinessinsights.com/jp/精密医療市場-110463
出典2: Cinel, C., Valeriani, D., & Poli, R. (2019). Neurotechnologies for human cognitive augmentation: current state of the art and future prospects. Frontiers in human neuroscience.
Approach
私たちは、脳波という脳の活動によって引き起こされる生体信号に基づく新たなバイオマーカー創出を目指しています。脳波測定技術やデータサイエンスの進歩により、いままでに気づかなかったような波形の複雑な変化をとらえ、解析し分類することが可能になってきています。これにより多種多様な症状がありながらも一つの疾患としてグルーピングされていた患者さんの状態をより医学的意義のあるバイオロジカルサブタイプとして明らかにすることができるようになります。
サブタイプごとの特徴を発症予測や診断鑑別、薬物療法をはじめとする治療予測と関連付けることで、個人ごとの未病ケアや個人に最適化された医療(プレシジョンメディスン)につながえていきます。
さらにその先には、この客観的なグルーピングといった解析結果が、既存の疾患分類に代わる新たな疾患整理の枠組みとなることを期待しています。そして、より科学的根拠に基づいた診断基準や治療ガイドラインが確立され、メンタルヘルスに悩む方、精神疾患や神経系疾患を持つすべての方にとって、より効果的な健康ソリューションがもたらされる社会の実現を目指します。
How we achieve
メディカル事業では、バイオマーカー開発のための弊社独自の研究だけでなく、脳波データ(および他のデータと組み合わせた)利活用を検討、各協業・パートナー企業の皆様にご提案しています。
メディカル事業では、ビジョン達成のアプローチで掲げたバイオマーカー創出や、バイオマーカーを有効に活用するためのプログラム開発を弊社独自で研究し、またご関心のある企業の皆様と一緒に進めています。
メディカル事業では、多くの方にご使用いただけるよう研究用の小型脳波計測デバイスを開発しています。利用をご検討中の方はこちらまでお問い合わせください。
上記に限らず、我々は最先端技術を新たなビジネスモデルとして社会実装し、社会貢献できるソリューションを試行錯誤し続け創出していきます。
VIEでは現在ビジョンの実現に向けながら、幅広くWin-Winの関係になる協業パートナーを募集しております。協業コンセプト段階から具体的な事業の出口まで見据えた企画提案いたします。
実際の共同研究事例は以下になります。協業も含めた詳細情報についてはプレスリリースをご覧ください。
参考までに想定される協業例をお示ししておりますが、少しでも気になりましたら是非、お気軽にご連絡ご相談ください。
お問い合わせはこちら。
私たちは、脳波に関する深い知見と最先端の測定技術を強みとするテック企業です。
売上や患者アクセスに寄与する新しいエビデンス創出、治療アプリケーション開発、機能性食品のエビデンス補強などにご興味またはお困りごとはありませんか?そもそも「脳波で何が分かるのか?どう使えるのか?」といった素朴な疑問からでも大歓迎です。
脳波データの活用による貴社の既存製品や開発中の製品/サービスの価値向上にむけてビジョンをお聞かせいただき、一緒に検討させてください。
治療アプリケーション開発、デジタルヘルスサービス開発など、貴社のプロダクトやサービスに脳波というモダリティのデータを組み込み、活用することにご興味はありませんか?そもそも「脳波で何が分かるのか?どう使えるのか?」といった素朴な疑問からでも大歓迎です。
脳波は、ユーザーの状態を客観的に捉え、パーソナライズされたサービスや新たなソリューション創出の可能性があると我々は考えています。
What makes us different
VIEは以下のコアテクノロジー・ノウハウを強みに事業展開しています。
ユーザーが日常的に装着できるよう小型ウェアラブルデバイスとして脳波計を開発し、脳波を高い精度で計測できます。
イヤホン・ヘッドホンを具備した脳波計及び解析ソフトウェアを用いて、脳波計測(信号処理含む)から解析結果を踏まえた聴覚誘発刺激の出力までをシームレス*に実現可能にします。一部の技術に関して当社は特許を取得しており、これが独自性を高めるものとなっています。
※計測環境によって多少のタイムラグが生じることはあります。デバイスの詳細はこちら。
当社は臨床脳波の学術研究推進を目的としてアジア最大規模の臨床脳波データを収集、解析するコンソーシアムに参画しています。データベースの構築・解析を通じて、ブレインテクノロジーの学術振興と社会実装を目指しています。
FAQ